ハゲ増す会始動する!

パン君とりー坊、その仲間のストーリーです。

2012年4月〜


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第二回ハゲ増す会 その3



 私とサラは、ニコニコホテルのフロントに行き、承諾を得て、車を駐車場に停めさせてもらい、バッグに缶ビールを入れて、定山渓観光協会にぶらぶら歩いて向かった。ニコニコホテルで働いている人は、外観と反して笑顔で対応も良かった。
 途中、サラに写真を写してもらったりした。その時の私の顔写真入りの一枚は、FacebookにUPした。私はサラとぶらぶら歩いている時間も楽しかった!

 観光協会で他のメンバーを待っていると、やはりニコニコホテルの駐車場に停めたメンバーが集まってきた。

 まず林君が単独で来た。その後、三人一緒に来た地元組のパン君とりー坊、まりえちゃんが到着した。まりえちゃんが、

「パンさんとりー坊さんったら、途中で運転代わってくれるって言っていたのに、コンビニでアルコール調達して飲んじゃって、ずっと運転してきたんですよ!」

と怒っていた。
 ひで君は用事があり定山渓入りが遅くなるため、かっぱバスは不参加だ。

 みんなと会うのは。4月の第一回ハゲ増す会以来だ。

(パン君は元気かな?)

 パン君を見ると、元気そうで安心した。抗がん剤治療を根気よく続けていた。
 私が、みんなにバッグの中身を見せた。缶ビールだ。すると、パン君が、

  「みんなの分も買ってくる!」

と言って、コンビニに走って行った。バスの出発時間が迫っており、往復走ってみんなの分の缶ビールを買ってきたパン君。

「病人の俺をパシリにするなんて!」

 ハアハアしながら、そう言って怒っていた。

 それから私が、黒カビホテルのことをみんなに言った。
 私とサラが文句らしいことを言うと、林君が、

「二時間飲み放題付きの部屋食で、この値段だろ?こんなもんだよ!」

と言い、りー坊が、

「旅行代理店に勤めている東川に条件を言って頼んだのは、俺だよ!悪かったな!」

と言い、そっぽを向いた。
 この三者三様の主張は、予定通りニコニコホテルに泊まっているあいだも、その後も何回も繰り返された。


↑サラと温泉街をぶらぶら歩いている時に写した一枚。足湯。定山渓は、かっぱ伝説があり、いたる所にかっぱの置きものがある。

2013.3.31 Vanilla記



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