パン君とりー坊、その仲間のストーリーです。 |
2012年4月〜
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みんなでコップを高く上げ元気に「カンパーイ!」。 宴会が始まった。 パン君も美味しそうにビールをたくさん飲んだ。 部屋食の宴会だ。みんなそろっていい表情で食べたり飲んだり。最高! 宴会が終わり、持ち寄ったものでまた飲み始めた。 しばらくして、パン君とまりえちゃんが言い争いになった。 その原因はよくわからないのだが、パン君は物を売る仕事をしていて、まりえちゃんはお客さんでもあって、今この場での気持ちのすれ違いなのだろうか。 まりえちゃんの目からたくさん涙が溢れ、涙声になり、なきじゃくるまでなってしまった。 でもパン君はそのまりえちゃんを前にしても口をへの字にしてまったく動じなかった。 まりえちゃんは、「もう私、パンさんから、物を買わない」と泣きながら言い、そして泣きながら走って隣の部屋に行ってしまった。 それを見たりー坊がまりえちゃんの後を追って行き、しばらくしてりー坊だけ帰ってきた。 その様子を見ていてもパン君はやっぱり少しも動じるところがなかった。 私も何事もなかったかのように宴会を続けていた・・・。・・・。 どれくらい経っただろうか、部屋のドアが開き、笑顔のまりえちゃんが部屋に入ってきた。 「気持ち立ち直った。りー坊さんが来てくれて、なぐさめてくれて、お風呂行ってこいって。そして普段を変わらないで部屋に戻っておいでって。なぐさめてくれたから。嬉しかった」 まりえちゃんは本当に普段のまりえちゃん戻っていた。 翌日もいつもと変わらないみんなで、おいしい朝食をとった。 ジョシはホテル名物というロビーでの餅つきに参加した。楽しかった。 そのロビーにアイヌの人形が飾ってあった。エカシ(長老・おじいさん)とフチ(おばあさん)だ。 エカシさん、フチさん、北海道で生まれ育った私たち、一生懸命生きているよ。 これからもたくさんの恵みがあるこの大地に生きているみんなのこと見守っていてください。 |
2015.5.6 Vanilla記 |
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