パン君とりー坊、その仲間のストーリーです。 |
2012年4月〜
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私はその後眠たくなり、ジョシの部屋に行って眠った。 そうして次の日の朝早く目が覚め、朝食前にまた温泉に行こうとからだを起こした。するとサラ、美穂、まりえちゃんも起きて来て、また一緒にお風呂に行くことに。 由緒ホテルの大浴場は、男風呂と女風呂が入れ替わっていた。昨日私たちが入ったのが今朝は男風呂になっていた。 一番広い温泉の真ん中に、台座がありその上にミロのヴィーナスみたいな像が立っていた。そのミロのヴィーナスは昨夜の女風呂にはなかった。 へぇ〜、女風呂と男風呂は微妙に違うんだ〜。いやまったく同じだったら入れ替える意味がないか・・・。 そんなことを思った。露天風呂もあり、一緒に露天風呂へ行こうと、手前にあった小さいお風呂に入りながら、他の三人を待っていた。美穂が来た。美穂とまた話し出した。空白の時間を埋めるように。しばらくしても他の二人が来ない。変だな?と思ったら、途中から入ってきていた二人が私に声をかけて、露天風呂に行ってしまった。 あれっ、知らないおばさんが入っていると思っていたら、サラとまりえちゃんだった!待っていたのに・・・。裸だったら誰が誰だかわからないや。 私たちも露天風呂に移動し、しばらくして上がった。 四人で移動して部屋の近くまで来た時、首からタオルを下げ、やっぱりお風呂に入っていて上がって来たらしい林君とばったり会った。 「あ、林君おはよう。お風呂入って来たの?」 私たちがそう言うと、それをさえぎるように、 「おはよう。昨夜びっくりしたことあった」 と言った。 「え〜なになに?どうしたの?」 「俺、深夜にお風呂入りに行ったんだよ、一人で。そうしたら、ミロのヴィーナスの台座に・・」 「あ、今朝は入れ替わっていて女風呂にあったわ、さっき見た」 「うん。あったろ?そこの台座に昨夜、仰向けで寝てる?倒れている人いたんだよ」 「え〜〜」 「それもさ、タオルも何にもかけていなくて素っ裸で。そして動かないんだよ。しばらく様子見ていたけど動かないの」 「え〜〜〜」 「俺心配になって、近くまで行って、声かけたんだよ、大丈夫ですか?って」 「うん」 「そうしたら、その人、う〜〜んって起きて、あれ〜林!って言ったんだよね」 「え〜〜」 「よ〜〜く見たら、なんとりー坊さ!裸だからわからなかった」 「え〜〜!りー坊が台座の上で仰向けになって、ね、寝ていたの?それを林君が声かけたってこと?」 「うん」 そこまで聞いて、みんなで大爆笑した。 りー坊が昨日消えてしまい、まりえちゃんとひで君が一生懸命探していた時、りー坊は大浴場の真ん中にあるミロのヴィーナスの台座の上で、仰向けになって寝ていたのだ。ひで君は脱衣場までは確認したけど、中までは入らなかった。まりえちゃんは女性だから男風呂までは来られない。それに、浴場まではカメラを持参する人はいないし、さきイカやカシューナッツも持っては入れないだろう。 色んな事を想像し、また笑った。 今回はりー坊の勝利だ! その後、みんなでその話で持ちきりになり、一緒に朝食も食べ、帰り支度をしてみんなで部屋を出、帰りのエレベーターを待っていた時のことだ。 巨大由緒ホテルのチェックアウト時には、エレベーターが混み合い、なかなか乗ることができなかった。 すると、エレベーターの前に一つだけあった一人がけのイスに、ひで君が腰を下ろした。それを見たまりえちゃんがひで君の膝の上に腰を下ろした。そうして、その上にサラ、またその上にりー坊、四人が一つのイスに腰掛けた。 大の大人がするような行動じゃない。元PTA会長の甲斐君がやんちゃな子どもを見る目で見つめている。 座っている本人もおかしくて、見ているまわりもおかしくて、みんなが笑っている。その時、私がカメラを向け写真を写した。 最高の笑顔だ。 いい写真が写せた。 私は一日目に念願の足つぼマッサージも受けられた。気持ちよかった。 なんとサラが「バニラへの誕生日プレゼントとして」と言っておごってくれた。嬉しかったぁ。 そうして2013年2月の第三回ハゲ増す会は無事に終わった。 |
2014.11.3 Vanilla記 |
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